「 レーザーパズル工法」の特徴と組立の流れ
「レーザーパズル工法」はFRPを使わなくても十分な強度が保たれるよう
レーザーカットで可能になった船体構造を取り入れて開発しました。
FRPを使用しないため船体が軽く仕上がり、環境にもやさしい船になります。
@レーザーカット部材 写真のように90cm角のベニヤにすべての 部品をレーザーカットしてお届けします。 (船の種類によりますが10〜15枚位の枚数) すべての部品に組立用の記号ラベルが 貼り付けてあります。 「レーザーパズル工法」の特徴-1 ●梱包がコンパクトになり送料が安くなる。 ●輸送時に角当てされても部品が痛まない。 ●部品の紛失が起きない。 |
A部材の取り外し レーザーカットされた部材はところどころ 1mm切り残した状態で板についています。 指で押せば簡単にはずれます。 |
B切り離した部品を整理する 切り離した部品を記号ごとに整理します。 |
Cつなぎの部分のバリをとる 板から取り外したときのバリを ペーパーで削ります。 |
D船体・デッキ部材のの連結作業 記号順にひょうたん型の継ぎ手に耐水ボンドをつけ 当て板をしてハンマーで打ち込み接続します。 「レーザーパズル工法」の特徴-2 船体の長い部材をつなぐためひょうたん型の 継ぎ手を考案しました。 これにより接着だけの継ぎ手より強度が高く なります。 |
E船体の組立 写真のように船体部材にあいたホゾ穴に 隔壁材の小口にボンドをつけ差し込みます。 「レーザーパズル工法」の特徴-3 船体のカーブを設計どおりに組み上げられるように ホゾ差し法を考案しました。 また、隔壁が板厚分船体にかみこんで いますのではずれることもなく船体の変形が おきません。 |
Fクサビで固定 船体のホゾ穴を貫通した突起の穴に 割り箸で作ったクサビ2本を差しハンマーでたたいて 隔壁と密着させます。 |
G船体外側を布ガムテープで仮固定 このとき船体部材同士の小口には ボンドをつけてはいけません。 ガムテープでの固定位置は隔壁から 1つ飛んだ凹凸の位置です。 このとき船体内側の角がピッタリ合います。 |
H船首・船尾のタコ糸締め付け 船首・船尾にあけられた1mmの穴に まつり縫いの状態でタコ糸を通します。 全部通し終わってから端から順にタコ糸を 締め上げ両側の船体材を平行になるように 引き寄せます。 根気よく4〜5回締め上げなおします。 「レーザーパズル工法」の特徴-4 タコ糸通し法で、工具で締め付けられない 船首・船尾の板を締め付けることで ベニヤが割れることなく、ひねりの効いた 面が正確に組上げられます。 |
I船体部材の凹凸かみ合わせ 船体部材の水平方向に5センチ感覚で 設けた凹凸をかみ合わせていきます。 このときGでガムテープを貼り付けた位置の 凹凸の内側の角がピタリと合っています。 その間の凸凹の部分は回転角を計算して 隙間が空かないように計算してあります。 「レーザーパズル工法」の特徴-5 10cm感覚で断面を検討して凹凸の出を 計算してあります。 凹凸の噛み合わせにより船体部材の 水平・垂直方向のずれが起きず 船体のねじれもおきません。 |
J船体仮組上げ完了 「レーザーパズル工法」の特徴-5 船体のホゾ差しと凹凸のかみ合わせ・タコ糸通しで 完全に左右対称の船体が組みあがります。 途中接着剤をを使わないのは船体の歪みが 出ないよう調整できるようにするためです。 |
K船体・デッキの組上げ |
L船首・船尾のタコ糸の部分にボンドを 流し込み固める。 |
M船体内部の綿テープ貼り デッキをかぶせる前に内部の塗装をしておきます。 |
N船体外側のサンディング 隙間をパテ処理して再度サンディングします。 |
O船体外側の綿テープ貼り 船首・船尾はL型に両側から綿テープを 貼り重ねます。 最後に船首から船尾までコの字に押さえるように 張り通します。 |
P船体外側の綿テープ貼り カーブの部分はテープの伸びを利用して 切り目をいれずに貼り付けます。 |
Q綿テープ貼りの順番 船体側面を先に貼り船底を最後に貼ります。 これで綿テープの端部が押さえ込まれて はがれにくくなります。 |
Rコーミング・ハッチ部材の取り付け ボンドをつけてクランプでしっかり締め付けて 固定します。 |
S塗装 デッキはウレタンにス3回塗り 塗料はシンナーで若干薄めて塗ります。 刷毛目を出さないようにするには 刷毛を立てに塗りつけ、続毛て水平に 刷毛を通してやると塗料がムラなくひろがり 刷毛目が出にくいです。 |
21.艤装の取り付け | 22.完成 |